ローザス医療ニュースブログ


医療滞在ビザ新設

こんにちは
看護プロです。

今日のニュースは医療滞在ビザについて。

ついに17日医療滞在ビザが新設されました!
中国などアジアの富裕層を狙った「新成長戦略」の一環で、渡航回数や滞在期間などを緩和しています。

これまで日本での治療目的の外国人は・・・
3か月以内の「短期滞在」「特定活動」ビザで入国。
しかし、原則として1回しか入国できず、家族らの同伴も認められていなかった。
外務省によると過去約2年間に「短期滞在」で医療目的に来日した外国人はたった340人。
「特定活動」はゼロだったとのこと。

それを今回新設された医療滞在ビザは・・・
有効期間は最大3年間で、滞在期間は最長6か月。
1回の滞在期間が90日以内の場合は、有効期間中であれば必要に応じて何度でも入国が可能。
同伴者も、治療する人と基本的に同じ条件の医療滞在ビザの発給を認める。
必要に応じて、親族以外の同伴も可能にする。
とのこと。

医療ツーリズムでは近隣のアジア諸国に後れを取っている日本。
今回の内容は、外国人患者の受け入れで先行しているシンガポールや韓国などよりも
全般的に緩やかな条件になっているらしいですが
どこまで産業として発展させていけるでしょうか?

ちなみに、
タイの2008年度の医療ツーリズムの収入は、タイ全体の観光収入の1割相当を占めており、
重要な産業となっています。
観光資源が豊富で滞在費も安く、語学対応も十分な病院が多いことがその理由。

また、2007年に57万人のツーリストを受け入れたシンガポールは、2012年までに外国人患者100万人の受け入れと、
GDPの1%を占める産業に成長させる目標を掲げ、官民一体となって取り組んでいるとのこと。

どこまで追い付いていけるか日本・・・
厚生労働省も外国人が日本で医療を受けやすくなる環境の整備の検討を始めているらしいですが、
日本で医療を受けることのメリットをどうPRしていくか、
実際に受け入れ体制をどう整えていくか、
現実起きている医師不足などの問題をどう解決してくか
など、
準備しなくてはいけないこと、解決していかなくてはいけないことが
多くありそうです。

今後も目が離せません。

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2010年12月17日カテゴリー:医療全般