死は生の対極としてではなく・・・
こんばんは。
看護プロの野澤です。
少々前にNICU退院後のフォロー体制を築くべく訪問看護を立ち上げた看護師さんについて書きましたが、ここ数日の日本経済新聞ではホスピス医として有名な山崎章郎さんという方が特集されています。
山崎さんは自らホスピス病棟の新設に関わったりしながらも、病院でのホスピスの限界を感じ、在宅でのホスピス診療を試行錯誤されている方で、1990年に書いた「病院で死ぬということ」がベストセラーとなっています。
私も仕事がら看護師さん達と病棟見学する機会は多いので入院されている患者さんを見ることが多いのですが、正直、チューブに繋がれて病棟で横たわっている方を見かけると、この方は今どんな気持ちで毎日を過ごされてるのだろうか??と感じることがあります。
「死は生の対極としてではなく、その一部として存在している」
再び話題となっている村上春樹のノルウェーの森で貫かれているメッセージですが、死ぬことは医学の敗北であり延命治療こそが最善の策であるという思想に捉われず、どんな最期を迎えるのがその人にとって最善なのか?そこまで考えていかなければ超高齢社会に突入していく日本に本質的な幸せはないのではないか??そんなことをふと思った夜22時です。。。。
まずは、上記の「病院で死ぬということ」を早速、買ってみたのでこれから読んで研究していきます。
2011年01月26日カテゴリー:医療全般